●なじみのパブにSOSを求めたヨットマン

大西洋単独横断航海に挑戦しているヨットから、けが人が出たとの救助要請がありました。
……彼の行きつけのパブに、です。
Stricken British yachtsman in SOS to local pub - Yahoo! News
大西洋を単独航行している最中に重傷を負ったイギリス人ヨットマンは、救助を求めて行きつけのパブに電話をしたそうです。アラン・トンプソンさん(61歳)は全長11.3メートルのパドル号に乗ってバミューダ諸島沖960キロを航行中、骨盤を負傷しました。
彼はSOSを発信する代わりに、衛星電話を拾い上げ、サウザンプトン近郊のフィッシュボーンにあるパブ「ブルズ・ヘッド」に電話しました。このパブは彼の地元にあります。
パブのオーナーのロジャー・ポーコックさん(62歳)は「彼から困ったことになったと電話を受けたんです。彼はデッキに落ちたと言っていました」と、ガーディアン紙に話しました。
「彼がずっとひどい痛みを抱えていたことは明らかでした。私はなぜ彼がSOSを出さなかったのかはわかりませんが、たぶん騒ぎを大きくしたくなかったのでしょうね。」
ポーコックさんは、ヨットから5時間ほど離れていた地点でオイルタンカーの救助のためにアメリカ沿岸警備隊と共同で活動しているファルマス沿岸警備隊に連絡を取りました。
ヨットに保険をかけられなかったトンプソンさんは、ヨットから離れたがらなかったそうです。「彼はヨットから離れなくてはならないという事実に狼狽していました」と、ファルマス沿岸警備隊は言いました。
「我々は彼に『あなたのケガは船の上で処置できるものではないので、船から離れなくてはならないのです』と迫りました。ついには、彼もそれがベストの選択だと同意してくれました」と沿岸警備隊は付け加えたと、デイリー・テレグラフ紙は伝えています。
かつて航海学校を経営したこともあるトンプソンさんはとても経験豊かな船員でした。彼はフロリダの業者から5万5000ドル(およそ592万円)で中古のヨットを購入しました。
彼は20年前にクルーと大西洋横断を二度成功させています。今回の航海にも彼はクルーを加えようとしましたがうまくいかず、彼は単独で航海することに決めたと、ポーコックさんは言いました。
ヨットが沈まなければアメリカの海岸に流れ着くだろうと、沿岸警備隊は言いました。しかし、「うまく風に乗れれば、イギリスの海岸に流れ着くこともあるでしょう」とも付け加えました。
ヨットに保険をかけられなかったので船から離れたくなかったのでしょうし、沿岸警備隊を呼べば船から離れなくてはならなくなるともわかっていたのでしょうな。だからパブに電話したんでしょう。
でも、パブに電話しても、結局は沿岸警備隊に連絡が行くってことはわかってたんじゃないかとは思うのですけれども……。

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